こども本の森 遠野・開館から1年のあゆみ
「こども本の森 遠野」は、今年7月25日に開館1周年を迎えます。開館から今日まで、たくさんの方にご来館いただきました。
今回の記事では、改めてこれまでの1年を振り返り、今日までの「こども本の森 遠野」の様子をご紹介します。
<2021年>
7月25日 オープニングセレモニー
2021年7月25日に「こども本の森 遠野」がオープン。当日はオープニングセレモニーが開催され、遠野市長からのあいさつや安藤忠雄さんからのメッセージの代読、遠野市や釜石市、大槌町の子どもたちによるテープカットが行われました。
また、施設周辺ではものづくりワークショップやマルシェ、穀町あんべがい市など、さまざまな関連イベントが開催されました。「こども本の森 遠野」がある一日市商店街を中心に、この日は多くの子どもたちでまちが賑わいました。
9月18日 おまつりごっこ
「遠野まつり」がコロナで中止になり、子どもたちが楽しめるようなイベントが少ない中で、あえて子どもたちが楽しめるイベントとして開催。密集を避けて、参加者を3組に分けいちの蔵で行いました。ヨーヨー釣り、やぶさめごっこ、折り紙で本の森キャラクターメダルが入ったガチャガチャコーナー等すごく楽しそうでした。
11月13日、14日 こどもスタッフ養成講座
2021年11月に「こどもスタッフ養成講座」を開催。遠野市内の小学生9名が参加し、「こども本の森 遠野」スタッフの仕事体験や読み聞かせ、おすすめ本のPOPづくりなどに挑戦しました。
2日間のプログラムを終えた参加者には、修了証書とこどもスタッフバッジを授与。講座の中で子どもたちが作成したPOPは館内に展示しました。
11月20日 安藤忠雄氏講演会
2021年11月20日に安藤忠雄さんが「こども本の森 遠野」に訪れ、あえりあ遠野で講演しました。7月にオープンしてから初めての来館です。地域の交流の場になってほしいと今後の展開に期待していました。講演では、「生まれ変わる」を演題に子どもたちが本を読んで考えることで街の活力につながることなどが話されました。
11月28日 来館者1万人達成
7月の開館から4ヵ月を迎えた11月に来館者 1万人を達成。地域内外を問わず、子どもから大人まで多くの方にご利用いただいています。
一般利用だけでなく、学校や子ども会、老人クラブなど団体での利用・視察としてもたくさんの人に来館いただきました。
12月25日 本の森クリスマス会
安藤忠雄さんから子どもたちにクッキー、紅茶、チョコレート等のプレゼントが届きました。
<2022年>
1月16日ミニツアー&シアター
“歌で聴く遠野物語”が開催されました。参加者たちは、素敵な歌声とピアノの演奏で幻想的な世界に引き込まれていました。
1月29日 節分を楽しもう(豆まき会)
鬼のお面を作ったり、みんなで「おにはそと」の歌をうたい、豆まきごっこを楽しみました。自分たちで作った鬼のお面を頭に着けた子どもたちの姿がとても可愛らしかったです。
3月11日 震災に関する本を展示
こども本の森 遠野は2011年3月11日に起きた東日本大震災の復興のシンボルとして、つくられた施設です。
そのため、3月11日には震災に関する本を展示する「東日本大震災〜あの日を忘れない〜」を開催しました。これからも震災の記憶を風化させないための取り組みを継続的に行っていきます。
5月29日 本の森ミニシアター&ツアー
本の森ミニシアター&ツアーを開催しました。「ブタヤマさんたらブタヤマさん」、「三びきのやぎのガラガラどん」など、名作絵本の世界観を様々な表現で楽しませてくれました。
これまで、「こども本の森 遠野」ではハロウィンやクリスマスなど季節に合わせた企画やベンチ、楽器などを制作するものづくり講座、ミニシアターや読み聞かせなど約30のイベントを開催してきました。
これからもたくさんの方にご来館いただけるように、子どもから大人まで多くの方が楽しめるイベントを企画していきます。
6月25日 3館連携企画 第1弾
こども本の森は遠野だけでなく、大阪・中之島、兵庫・神戸にもつくられています。2022年6月25日には、その3館の連携企画として、「ノーベル化学賞受賞 野依良治先生のおはなし『読書の大切さと科学の面白さ』」を開催しました。
遠野では、神戸で行われたイベントの様子をオンライン中継。34名の方に参加いただき、大人と子どもが一緒に科学についての興味を広げる時間を過ごしました。
6月25日、26日 こどもスタッフ養成講座
2022年6月に今年も「こどもスタッフ養成講座」を開催。遠野市内の小学生9名が参加。本の森のしくみや見どころを学び、POPづくり&ビブリオバトルで「本の魅力を伝える」ことにチャレンジしました。
6月28日 新しい『遠野物語』を創るプロジェクト
県立遠野高等学校の総合的な探求の時間として、「新しい『遠野物語』を創るプロジェクト」に昨年度から参加しています。今年度は、こども本の森をもっと知ってもらうにはどうしたらいいか、本に興味をもってもらうにはどうしたいいか、高校生として何ができるのかを約1年を通して探求していきます。
7月9日 ガーランドづくり
「こども本の森 遠野を育てる会」主催で、「こども本の森 遠野」の開館1周年記念イベントに向けたガーランドづくりが行われました。制作されたガーランドは遠野市内のお店や施設に設置。育てる会の会員のほか、たくさんの参加者が制作したガーランドがまち中に飾られています。
こども本の森を育てる会のみなさんには、ガーランドづくりだけでなく、1周年記念イベントの企画や日々の草取りなどの施設運営にもご協力いただいています。
最後に
「こども本の森 遠野」スタッフから
おかげさまを持ちまして、7月25日で開館1周年を迎えることができました。当施設は、これまで2万人を超える方々にご来館いただいています。子どもから大人まで幅広い方々に来ていただき、本に触れ楽しんでいただいております。これからもこどもたちの想像力と創造力を育む場所として、スタッフはもちろん、様々な方々のご協力のもと運営してまいります。「こども本の森 遠野」は、皆様からのご寄附により運営しております。引き続きご支援・ご協力をお願いします。